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プロポリスによる抗菌作用 2001年6月28日
1.はじめに
 プロポリスは蜂脂と呼ばれ、樹木から採取した樹脂に自らの分泌物を練り合わせ、巣内に塗布している物質であり、古くから薬効作用が注目され、民間薬として使用されている。阿賀ら1)、河上ら2)は種々微生物に対して報告しており(表−1)、ここではネオプロポフラボを用いて簡易に追試を行なう。

表−1 抗菌作用、最小発育阻止濃度(寒天平板法)(文献から抜粋)

阿賀創ら

河上陽一郎ら

Bacillus subtilis(枯草菌)

125μg/ml

―――

Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)

250μg/ml

512μg/ml

Saccharomyces cerevisiae(パン酵母)

250μg/ml

Aspergillus niger(黒カビ)

>4000μg/ml

>2048μg/ml

プロポリスエキス

ブラジル産原塊から抽出

ブラジル産日本製

試験法

日本化学療法学会

アメリカ微生物学会

1)阿賀創ら:「ブラジル産プロポリスの抗菌作用」、医学と生物学、124(5)pp205-209 (1992)
2)河上陽一郎ら:「プロポリスの抗菌作用」、炎症、17(6)pp573-576 (1997)

2.実験方法

2−1.プロポリス
 市販水溶性プロポリス「ネオプロポフラボ」(フォーレストライフ製)をそのまま使用する。
     原材料          :ブラジル産プロポリス、静電誘導水
     プロポリス含有量:300mg/cc(プロポリス原料換算)
     内容成分        :静電誘導水99.2%、脂質0.3%、灰分0.1%、糖質0.4%(内容物0.8%より8000μg/ml)

2−2.供試菌の培養
 Bacillus subtilis、Staphylococcus aureusは標準寒天培地(ニッスイ)、Saccharomyces cerevisiae、Aspergillus nigerはポテトデキストロース寒天培地(ニッスイ)にて、4種とも斜面培地にて30℃3日間培養する。3日間の培養後、Bacillus subtilis、Staphylococcus aureusはGYP液体培地、Saccharomyces cerevisiaeはYPDA液体培地にて一日振とう培養(28℃)し、供試菌とする。Aspergillus nigerは斜面培地に増殖した胞子をエロゾール5ppm含む0.85%NaCl水溶液10mlに5白金耳懸濁し供試菌とする。

2−3.実験培地の作成
 @各培地の水量を4/5量にした濃厚な培地を作成する。
  標準寒天培地:(23.5g/1000ml)*150ml=3.525g(150ml分)→3.525g/120mlにて作成
  PDA培地  :(39.0g/1000ml)*150ml=5.85g(150ml分) →5.85g/120mlにて作成
 A上記各培地を滅菌後、試験管に16mlずつ分注し、恒温水槽にて56℃に保持する。
 B下記の割合でpropolis及び滅菌蒸留水を試験管に加え、試験管ミキサーにて撹拌後、シャーレに広げ固化させる。(各2枚ずつ)

D.W

propoli

内容物

1/20プロポリス

3ml

1ml

8000×1/20=400μg/ml

4/20プロポリス

--

4ml

8000×4/20=1600μg/ml

control

4ml

--

2−4.植菌、培養
 2−2で準備した供試菌培養液に白金耳を挿入し、培地に塗布する。Aspergillus nigerは懸濁液10μlを塗布する。二日後に写真撮影し、観察する。

イラスト-ブドウ球菌

3.結果
上段:Staphylococcus aureus               上段:Aspergillus niger
下段:Bacillus subtilis                    下段:Saccharomyces cerevisiae

写真-菌比較1   

Staphylococcus aureusは、プロポリス4ml混合させることにより増殖抑制し、阿賀ら、河上らと同様の結果となった。
 Bacillus subtilisは、プロポリス4ml混合させることにより増殖抑制し、阿賀らの結果と同様となった。
 Aspergillus niger,は、増殖抑制せず、阿賀ら、河上らの結果と同様となった。
 Saccharomyces cerevisiaeは、増殖抑制せず、阿賀らの結果と同様とならなかった。

4.参考
Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌):
 切り傷やかすり傷が、化膿して黄色や緑青色に染まっていることがあります。膿は傷口に外部から進入した細菌と、白血球などが入り混じったものですが、これは細菌が出す色素によるもので、黄色い色素を出す代表的な病原菌が黄色ブドウ球菌です。この菌は、主に傷口で増殖し、健康なヒトの鼻粘膜や咽喉などにも住みついており、わずかですが私たちの腸内にも住みついています。
 黄色ブドウ球菌は食中毒菌としても有名で、加熱だけでは安全でなく、菌自体は加熱によって死滅しますが、この菌の出した毒素(エンテロトキシン)は熱に強く、なかなか分解しないからです。

Bacillus subtilis(枯草菌):
 枯草菌は納豆菌の性状とほとんど共通であり、一般には平素無害菌と考えられています。枯草菌の芽胞は非常に熱や乾燥に強いため、牛乳の殺菌条件、お米の炊飯条件では芽胞を殺すことが出来ず空中に浮遊している塵埃にも付着しています。夏の暑い季節に、ご飯を室温で長く放置しておくと腐敗して糸を引いたり、牛乳を冷蔵庫に保存しておいても1週間以上経つと凝固したり、パンや菓子類を長く放置しておくと糸引きが起きたりするのもほとんどの場合この枯草菌が原因です。

Aspergillus niger(黒カビ):
 集落が黒色に見えることから黒カビと呼ばれる。黒カビの変種であるAspergillus awamoriは、わが国では黒麹カビとして泡盛の醸造や有機酸、酵素類の発酵に利用されきわめて有用な菌である。

Saccharomyces cerevisiae(パン酵母、アルコール酵母):
 パン発酵、アルコール製造に使用される。

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