金閣・銀閣「竹炭が屋台骨をガード」

世界文化遺産の金閣寺と銀閣寺の建物床下に敷いた竹炭が、建物の腐朽やシロアリ被害を防ぐのに効果をあげている。床下温度は外気と比べて夏には平均で10度低く、冬には10度高いことが調査データで判明。木造建築における竹炭の活用は明治時代以降途絶えていたが、名刹に施された“温故知新”が改めて注目を集めそうだ。(京都総局 植木芳和)
 木炭や竹炭が木材の湿気調節や虫食いの予防、消臭などに効果があることは古くから知られていた。湿気が多ければ水分を吸収し、乾燥すれば放出する働きで調湿機能に優れた機能を持つとされる。金閣寺では平成14年11月、客殿床下(約330㎡)に竹炭約3トンを敷き詰めた。池の近くにある客殿は常に湿気が多いため、柱などの木材や畳に数年でガビが生じるなどの状況に悩まされていたが、竹炭の敷設後は「腐朽の進行はほとんどない」という。

産経新聞 2005年11月5日