朝起きて1杯、夜寝る前に1杯

毎日暑い日が続きますね。こんな日に渇いたのどを潤す1杯の冷たい水ほどおいしいものはない。心身共に生き返るようなさわやかさを覚える。こう話されたのは人間総合科学大学の藤田紘一郎教授。(以下引用)

朝起きて1杯

朝起きぬけにコップ一杯の水を飲んでみよう。その水がおいしく飲める限り、私たちは健康な生き方をしていると思ってよいだろう。逆にムカついたりすると、食生活をはじめ、生活が乱れていて健康を害しているはずだ。

私たち人間の体はほとんどが水だ。新生児では体重の80%、大人になると体重の60%が水で構成されている。水は体内のいろいろな組織に栄養物を運び、代わりに老廃物を運び出す。水の循環を主につかさどっているのが腎臓で、大人では1日に180リットルの老廃物で汚れた水を浄水している。1升びん100本分の水を再生していることになる。

1日に飲料水などによって体内に取り入れる水は、約2.5リットル、また尿や汗などで体外に排出させる量も2.5リットル。体重70Kgの人だと、約40リットルの水分を常に体内に保持し、2.5リットルの水分を毎日入れ替えている計算になる。

寝る前に1杯

体の水分が失われると熱中症のほかに、血液の粘稠(ねんちゅう)度が増えることも問題だ。寝る前にコップ1杯の水を飲むことをすすめている。心筋梗塞や脳梗塞の発症を予防するためだ。

心筋梗塞や脳梗塞は、夜中から早朝にかけて多発する傾向にある。寝ている間に水分が放散され、血液の粘稠度が高まるからだ。

さらに目覚めの1杯

目覚めの1杯の水も大切だ。夜中に濃くなった血液を薄めるとともに、抑制されていた胃腸の運動を刺激するからだ。胃腸が動きだせば食欲は出てくるし、便意も促される。

さらに血液やリンパ液となって体内を巡り、滞りがちになっていた老廃物を流しだす。酸素や栄養物などを体を構成する約60兆個の細胞に送り出してくれる。

私たちは寝る前に飲む水を「宝水」と呼んでいる。目覚めの水をおいしく感じることができれば、健康と思ってよいのにはきちんとした理由がある。