ヤシガラ活性炭、木炭、備長炭を比較してみました!

1.吸水比較実験!

ヤシガラ活性炭、木炭、備長炭はどのくらい湿気、水を吸いとることができるか比べてみました?

【実験方法】容器に水(100ml)と3種類の炭(100g)、①ヤシガラ活性炭、②木炭(マングローブ)③備長炭を入れて密閉し、容器内の温度・湿度および各炭の重量を測定しました。

【結果】図 a)のように木炭、備長炭は開始時の100gから103gと僅か2~3gしか湿気を吸いませんでしたが、ヤシガラ活性炭は約13gと5倍から6倍の湿気を吸うことができました
図b)のように、木炭、備長炭は吸い取れる量が少ないため11時間で容器内の湿度が99%になりましたが、ヤシガラ活性炭は99%に達するのに53時間もかかりました。木炭、備長炭とヤシガラ活性炭では製造方法に大きな違いがあり、水蒸気賦活させることでより多い微細な孔ができ、木炭と活性炭では比べものにならない吸水量になります。

2.脱臭比較実験!

ヤシガラ活性炭、木炭、備長炭の脱臭比較を実験してみました?

【実験方法】ガラス容器に3種類の臭いガス①アンモニア、②ホルムアルデヒド、③トルエンを入れ、それぞれの容器に3種類の炭①ヤシガラ活性炭、②木炭(マングローブ)③備長炭を入れて密閉しガス濃度変化を測定しました。

ガラス容器:4.5L(密閉)
各種炭:①ヤシガラ活性炭②木炭(マングローブ)③備長炭(馬目樫)
容器内でガス濃度が均一になるように撹拌 

【結果】3種類すべてのガスの脱臭において、活性炭が一番効果的でした

【補足1】アンモニアは、低い温度で焼かれた炭(木炭)のほうが、高い温度で焼かれた炭(備長炭)よりもよく脱臭されるといわれています。これは低い温度の木炭表面は酸性、高い温度の備長炭表面が塩基性となるため、塩基性ガスであるアンモニアは酸性表面に吸着しやすいからです。
トルエンの脱臭は、炭の表面積が大きいほうがよく脱臭し、活性炭がずば抜けて脱臭し、木炭はほとんど全く脱臭できませんでした。

【補足2】アンモニア:特定悪臭物質の一つで、ツーンと鼻を突く刺激臭。汗や尿自体にはそれほど臭いがありませんが、微生物に分解されてアンモニア臭が発生します。ホルムアルデヒド:住宅建材に使用されているフェノ-ル系樹脂(接着剤)に含まれるため、揮発したホルムアルデヒドガスによる刺激臭、健康への影響が大きな問題となっています。トルエン:ホルムアルデヒドと同様に建材から発生するガス。塗料、接着剤、これらを使用した家具からも発生します。