ヤシガラ活性炭でいろいろな実験をしてみました!

1.吸水実験!

ヤシガラ活性炭は、どのくらい湿気、水を吸いとることができるか比べてみました?

【実験方法】容器に水(100ml)とヤシガラ活性炭(100.6g)を入れて密閉し、容器内の温度・湿度および活性炭の重量を測定しました。

【結果】図 a)をみると開始時100gの活性炭が2時間後115gになりました。この増えた15gが活性炭が水分を吸い取った量という事になります。活性炭100gで約15gを吸水するという事は、活性炭2kgでは約300㏄の水を吸いとることができると考えられます。

【補足1】 測定に使用したヤシガラ活性炭100gを乾燥(115℃で3時間)させると77gになりました。測定時には水分を23g含んでいたということになります。活性炭がどのくらい水分を吸い取ることができるかは、そのとき含んでいる水分量にもよりますが、100%乾燥状態の炭であれば、炭重量の約50%の水分を吸い取ることができます。*この測定は6月初旬に行い、温度約24℃、湿度約60%の室内に置かれた活性炭を使用しました。

2.調湿実験!

ヤシガラ活性炭は湿度調整ができるのでしょうか?

【実験方法】①ヤシガラ活性炭100g入り、②ヤシガラ活性炭10g入り、③ヤシガラ活性炭0gの3種類の容器を密閉し、その周りの温度を10℃~42℃に変化させ、容器内の温度、湿度を測定しました。

[①室温で開放]3種類とも湿度70%。
[②室温で密閉]100g、10gは湿度60%以下。0gは70%のまま。
[③、⑤10℃の冷庫]0gは湿度が90%。10gは60%をほぼ維持、100gはいったん上がりかけるが50~60%に落ち着く。
[④、⑥42℃の温庫]0gはすぐに湿度35%まで下がる。10g、100gはいったん下がりかけるが55%に落ち着く。
[⑦室温に開放]3種類とも測定開始時の温湿度に戻る。

【結果】ヤシガラ活性炭は湿度が高くなろうとすると水分を吸って容器内の湿度を下げた。逆に湿度が低くなろうとするときには水分を放出し湿度を上げた。ヤシガラ活性炭が入っている状態であれば、常に50~60%の湿度を保とうとする。