世紀の大発見「太安万侶の墓」
太安万侶墓は、東山山中の田原の里に所在する奈良時代の火葬墓である。埋葬施設は中心部に墓壙を掘り、底に木炭を敷いて墓誌を置き、その上に木櫃を安置し、四周と上面を木炭で覆った木炭槨であった。さらに、その上の墓壙全体にうすく木炭を敷いた後、砂質土を版築状に難くつき固め、木櫃の中には火葬骨、真珠等が収めてあった。*写真記事より抜粋
1200年前の太安万侶墓
太安万侶は奈良時代の上級官僚として活躍した人物で「古事記」「日本書記」の編纂に関わったとして大変有名な人物です。
この墓は1979年(昭和54年)に、茶畑で発見されたものであり、火葬された骨と灰のみならず、太安万侶の墓であることを示す「墓誌」も併せて発見されるたことで太安万侶の「実在」が確認されたといわれます。
1200年前の墓から「墓誌」が発見されたのは、やはり木炭で覆った木炭槨であったからだといわれます。